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エリア:東海・北陸 ジャンル:和菓子
名古屋城のほど近く。昭和29年の創業以来、三代に渡り伝統を継承してきた京菓子の名店「亀広良」。自然の美しさをすくいとり、卓越した職人技で昇華させた和菓子は、一つの芸術品である。慶弔の折や手土産に、名古屋の人々がこぞって選ぶその味には、この地に根ざした信頼と歴史が息づいている。 名古屋・亀末廣の系譜を受け継ぎ、創業時より続く銘菓「茶三昧」「うすらひ」をはじめ、鮮やかな生菓子、半生菓子、干菓子、季節のわらび餅、杏仁豆腐、ブッセ、金平糖、、、近年ではクリスマス向けのシュトーレンなど、現代の感性を取り入れた新たな菓子も並ぶ。 ひとつひとつの和菓子には、季節を慈しむまなざしと、熟練の技が繊細に息づく。 その洗練された佇まいからは、頑固一徹な職人像を想像してしまいそうだが、店頭に立つ二代目・三代目の姿は、柔和な物腰と優しい眼差しが印象的。素材や製法へのこだわり、和菓子に込める想いを語る口調には、深い造詣と修練の歳月がにじむ。 菓子づくりはすべて無添加。信頼の置ける生産者から仕入れる厳選素材の持ち味を最大限に引き出し、その日の温度や湿度に合わせた繊細な調整を施すことで、つねに美しさと味わいの頂点を保っている。 広々とした店内には、「名古屋 亀末廣」の暖簾分けの証や、陶器窯の石をあしらった床、 和菓子に関する本が並ぶ待合スペースなど、居心地の良い和の空間が広がる。 三代目は、「和菓子を通じて季節の移ろいを感じながら、やわらいだ時間を過ごしてもらえたら」と話す。 その言葉通り、週末には地元客はもとより、SNSを見て訪れる外国人客の姿も多い。 茶事や慶事はもちろん、様々な人生の節目、大切な人との時間にそっと寄り添う、どこまでも優しく、美しい和菓子がここにはある。