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エリア：東京・港区 ジャンル：寿司
南青山の小径に楚々と佇む「鮨處 かざま」。店主 風間裕二氏は、北海道 北見の出身。北海道産を中心に、その季節、その日、その時にいちばんおいしい素材を全国から吟味し、提供する。マグロは、日本一と評される仲卸“やま幸”から仕入れるというこだわりようだ。シャリは、産地の異なる数種の米をブレンドし、一粒一粒が立つよう、ネタとの最適なバランスを見極めて炊き上げている。季節や天候に応じて配合を変えるという徹底ぶりにも、職人の矜持がにじむ。「この空間と時間を気持ちよくお過ごしいただけるよう、精一杯、仕込みをして段取りをして、でも、やりすぎず、仰々しくせず、控えめに。そして、正直にお客様へおもてなしを。」 その言葉どおり、訪れた老若男女を自然と笑顔で寛がせ、肩肘張らずに楽しめる時間へと誘う。 コースにこだわらず、つまみから握りまで好みに合わせて頼めば、威勢よくオーダーに応じてくれる。丁寧な仕込みが施された品々からは、どれも誠実な仕事が伝わってくる。ゆったりとしたカウンター席では、ネタごとに施される職人の冴える技や、握られる瞬間の所作を間近で味わえる。奥の個室は、会食やビジネスシーンにも重宝されている。心のこもった温かなおもてなしと、静かな情熱が息づく一軒。 一度訪れれば、きっとまた足を運びたくなる。