SEAGULLIV COLUMN




一流の味覚 蕎麦やっ古 蕎麦の個性を自然の水で引き出す。みずみずしく香る十割蕎麦

学芸大前駅近くの路地にたたずむ落ち着いた趣の蕎麦屋「やっ古」は、気鋭の職人が至極の蕎麦を打つ注目店。その味に、シーガルフォーの水がお手伝いをしているという──ご主人に話を伺ってきた。

シーガルフォー・ユーザーのための情報誌『きよら SEAGULL Style Vol.3』より


投稿日:2026.04.21  

蕎麦好きが通う隠れた名店

蕎麦は水の料理だ。特につなぎを一切使わない十割蕎麦の場合、蕎麦粉に合わせるのは水だけ。打った蕎麦を茹でるのも水、洗うのも水。つまり水を自在に操ることで、蕎麦本来のおいしさを引き出すのが名人の仕事。こうしてつくられた蕎麦には清々しい香りと心地よい喉ごしがあり、つゆや薬味なしでも一枚をするりと食べられるほど深い滋味がある。

東京都目黒区・学芸大学駅のほど近くに、蕎麦好きが通う隠れた名店がある。「蕎麦 やっ古」。ここの十割蕎麦は、そんな蕎麦の滋味に加えて圧倒的なみずみずしさがあり、さらに蕎麦の多彩で豊かな個性を味わうことができる。

(写真)シーガルフォーの水で茹で上げた蕎麦を、シーガルフォーの水で洗う。「やっ古」の蕎麦は、しなやかでみずみずしい十割蕎麦で、清涼感あふれる香り、なめらかな喉ごしを堪能できる。

清涼で香り高い、なめらかな蕎麦

その理由は、まず幅1mmに満たないくらいの細打ち麺。蕎麦は在来種を含む単一産地・単一品種を約1カ月周期で変えていき、ほぼ毎日、店内で石臼挽き。産地ごとに個性の異なる蕎麦を、シーガルフォーの水で打ち上げている。

取材の日は埼玉県三芳町産の十割蕎麦をいただいたが、最初に感じたのはみずみずしい清涼感。喉ごしはなめらかで、鼻に抜ける仄かな香りから、まるで朝霧の広葉樹林を歩いているような緑や土の佇まいが伝わってきた。

蕎麦とすべての料理にシーガルフォーの水を使用。蕎麦粉と水を合わせる水回しでは、「力ではなく、水で合わせる感覚が大切です」(西田さん)。

修行の中で学んだみずみずしい蕎麦打ち

「『蕎麦って産地でこんなに違うんだね』。そう言ってくださる常連さんもいて、すごく嬉しいです。ただ、蕎麦の個性を出すことに囚われすぎても店の味としての芯がなくなってしまうので。自分らしい、食感を生かしたしなやかさの中に香りや味、蕎麦の個性を込められたらな、と思っています」

そう話すのは、主人の西田恭子さんだ。西田さんは現代の蕎麦名人との呼び声も高い石井仁氏のもと、銀座「古拙」、日本橋「仁行」という今はなき伝説の名店で計6年間修業。日本料理、精進料理などでも経験を積んだ後、2016年に「やっ古」を開いた。

西田さんが師匠から学んだ多くの大切なことの一つに加水率がある。通常、蕎麦は蕎麦粉に対して45~50%程度の水を合わせて打つが、西田さんの加水率は約60%に及ぶ。「やっ古」の蕎麦が、際立ってしなやかでみずみずしい理由がここにもある。

(写真)主人の西田恭子さん。現代を代表する蕎麦名人である石井仁氏のもとで修業を積み、2016年に独立開店。蕎麦通たちに注目される、気鋭の蕎麦職人だ。

シーガルフォーの水が、蕎麦の味を決める

「蕎麦にとって水は素材の一つ。水の味が、蕎麦にものすごく関係するんです。蕎麦湯を飲むとはっきりわかります。『蕎麦湯がおいしい』とよく言っていただくのですが、それは水がおいしいし、蕎麦粉もおいしいから。
シーガルフォーは尊敬する蕎麦職人の方、知り合いの料理人さんも使われていたことが導入のきっかけでした。実際に使ってみると、風味がクリアでやっぱりいい。蕎麦の最後の味も、この水で決まっていると思うんです。化粧水(けしょうみず)のような感じでしょうか」

(写真)艷やかで、角が立っているのが一目でわかる"もり蕎麦"。つゆは本枯節の厚削りで丁寧にとっただしをベースに甘味は控え目。ほかに冷たい蕎麦、温かい蕎麦とも数種がある。

自分らしい蕎麦と料理、ゆっくりとくつろげる店

「やっ古」のもう一つの魅力、それは手をかけた料理にある。

品書きには、そば味噌や桜えびのかき揚げ、江戸前玉子焼きなど蕎麦屋の定番。ほかに日替わりメニューに、初夏なら白瓜や水茄子の漬けもの、つくね(タコ入り)と新玉ねぎの煮もの、カツオのたたき、ホタルイカと豆のグラタンなど季節の味覚が並ぶ。

どれも派手さより心にじんわり沁み入るようなおいしさで、選ばれた日本酒やワイン、焼酎とともに蕎麦前を楽しみ、もりやおろし、あるいはかけや玉子とじなどの蕎麦で締める。そんな江戸前の楽しみ方が詰まっている。

「これから先、店を広げようという気持ちはまったくなくて。自分らしい蕎麦と料理、どちらも大事にして、お客様が落ち着いて食べて飲んで、ゆっくりしてくださる店がいいな、と思っています」

西田さんの"自分らしい蕎麦と料理"は食べ手にとって自分好みの味になり、やがて街の味になっていく。

(写真)季節の料理から。白瓜と水茄子の漬けもの、つくね(タコ入り)と新玉ねぎの煮もの。

蕎麦 やっ古

東京都目黒区鷹番 3-4-13-107
TEL. 03-4291-1012
営業時間/17:00~21:30
(L.O.20:30/売り切れ仕舞い)
定休日/日曜・月曜、ほかに不定休あり
席数/カウンター6席、テーブル1卓(4席)

学芸大学駅前の商店街からほど近く。店内は木の温もりを感じる落ち着いた民藝調。店に入ってすぐ右手(左写真右奥)に蕎麦打ち場と自家製粉の石臼がある。

商品コード: column260206
ブランド名: SEAGULLIV COLUMN
コピーライト:2026.04.21

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